境港市昭和町の境漁港で3日、クロマグロが今年初めて水揚げされた。昨年より2日早く初日の水揚げ量は約15トン。昨年より約69トン少なかったが、初夏の風物詩である約300匹の巨体の姿に港町は活気づいた。
この日は、午前8時ごろから愛媛県の巻き網船団が島根県・隠岐諸島沖で漁獲したクロマグロの水揚げを開始。関係者が運搬船から重さ50キロ程度のマグロを手際よく次々と運び出した。
競りを前にした式典では境港天然本マグロPR推進協議会の岩田祐二会長が、新型コロナウイルスの影響で飲食店などの需要が落ち水産物の相場が下落傾向にあると説明し「マグロで元気を出したい。境港のマグロはリーズナブルなので、ぜひ家庭で食べてほしい」とあいさつ。関係者が力強い三本締めで祝った。
この日の落札額の最高値は1キロ2650円で昨年より50円安かった。境漁港でのマグロの水揚げは7月まで続き、約1100トンを水揚げする見込み。
(園慎太郎)