前回大会でティーショットを放つ金宮みかど=大山平原ゴルフクラブ
前回大会でティーショットを放つ金宮みかど=大山平原ゴルフクラブ

 山陰ご縁むす美レディースには、山陰両県関係の選手も出場する。そのうちの1人が米子市在住の金宮みかど(フリー)。埼玉県から移住して5年目になり「第二の故郷に結果で恩返ししたい」と、過去2大会で最高だった38位を超える成績を狙う。

 埼玉県出身で2009年にプロテストに合格。成績が伸び悩んでいた時期に米子市内で行われたゴルフコンペで一緒になった地元企業の社長から勧められたのがきっかけで同市内への転居を決めた。最初は初めての土地で寂しさを感じたが、ゴルフ場などに通ううちに「ゴルフを通じてたくさんの人とつながれた」と徐々に知人も増え、現在では試合のたびに「調子はどうだね」「頑張ってね」と連絡をくれる知人も増えた。

 そんな金宮にとって、地元で開かれる山陰ご縁むす美レディースは特別な大会。過去2大会のうち38位に入った21年大会は「大きな自信になった」と話すように、同年の残り2試合はいずれも予選を突破。今季はステップアップツアーで予選落ちすることもあるが「感覚的には悪くなく、夏に入り本格的に体が動くようになった」。調子の良さを感じており、地域みらいグループ佐嘉窓乃梅カップ(5月)では15位に入った。

 3度目の大会で意識するのはボギーをたたかず、パーセーブ率を高くすること。苦手意識があるという9番(パー4)、15番(同)をしのいで、自身の大会ベストスコアを目指す。地元関係者の期待はひしひしと感じており「夏に強いので期待してほしい。応援して良かったと思ってもらえるようなプレーを見せたい」と闘志を燃やす。 (景山達登)