先日、留学や派遣などで韓国にゆかりがある島根県関係者の集まりに参加した。話題は10月25日に再開が決まっている米子―ソウル便。尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が主導する対日関係改善の流れもあり、出席者の表情は一様に明るく、「早く行きたい」の大合唱だった。
同じ隣国なのに、中国は外務省から渡航に関して注意喚起が発表された。東京電力福島第1原発の処理水が海洋放出されてから、反発を強める中国で「反日活動」が広がる恐れがあるという。理解を示す尹政権とは真反対の情勢だ。
教科書問題などを発端とした約20年前の「反日運動」のように、集団的な破壊的活動を中国当局が容認するとは思えないが、「中国発」のネット上での攻撃が止まない。「核汚染水」という言葉の使用を中国当局が検知、排除していけば効果があると思われるが、当局がそれをしないということは、「容認」されていると見られる。一方、書き込みの積極的な指令があったかどうかは定かではない。ここまで来ると、政治的なコントロールによって書き込みを止めることができるのだろうか、とも思う。
観光などで中国に渡航しにくくなることは、...












