【益田】JR益田駅近くの益田駅前新天街(益田市駅前町)で9、10の両日、恒例の「ゆかた祭り」があった。キャバレー店内のステージを使った石見神楽や通りに並ぶ出店などを浴衣姿で訪れた市民らが楽しんだ。
街のにぎわいとともに夏の風習の浴衣を着る機会をつくる12回目のイベントで、主催は飲食店など約80店舗でつくる商店会の青年部。浴衣の来場者は豪華景品が当たる抽選会(抽選券1枚500円)が無料になる特典があり、「歩行者天国」となった約300メートルの通りは浴衣や和装の人たちが目立った。
通りに面する「キャバレー赤玉」では初めて「レトロで神楽」と題し天井からミラーボールが下がるステージで石見神楽の上演があり、高津神楽社中、石見神楽久々茂保存会の2団体が「貴船」など計6演目を披露。通りではビールやアユの塩焼き、かき氷などの出店や、地元の中高生や団体のステージイベントもありにぎわった。
キャバレーで石見神楽を見た益田市須子町の会社員吹金原裕子さん(43)は「初めて店内に入った。好きな神楽を、普段とは違った雰囲気で楽しめた」と話した。
(藤本ちあき)