三刀屋高校掛合分校(雲南市掛合町掛合)演劇同好会の奮闘を描いたドキュメンタリー映画「走れ!走れ走れメロス」の続編「メロスたち」が18日、東京都の下北沢映画祭で初上映される。一人芝居に挑んだ同好会の曽田昇吾さん(19)を中心に、前作で取り上げた部員たちのその後に迫った。
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「走れ!走れ走れメロス」は、それまで演劇と無縁だった男子生徒4人が太宰治の「走れメロス」を題材にした演劇に挑む姿を追い、昨年の下北沢映画祭で四つの賞に輝いた。続編では、その後、一人芝居に挑み、中国大会で好成績を収めるなど活躍し、卒業後に名門劇団・文学座の研究生になった曽田さんを追った。今年3月、卒業を前に4人が再び集まり、大勢の観客を前に都内や松江市で公演を行った場面も取り上げている。
前作から、より4人の関係性に注目し、演劇を通しどんな感情を抱いたかをインタビューでひもといた。折口慎一郎監督(35)は「3年間という短い生活の中でチャレンジする若者がいることを知ってほしい」と話した。
初上映は、18日午前11時から、世田谷区の北沢タウンホールである。上映後、折口監督が舞台あいさつする。(鹿島波子)