国宝・松江城(松江市殿町)と周辺をライトアップする「松江水燈路(すいとうろ)」が23日、始まった。あんどんや光のオブジェなど約千点が生み出す幻想的な光の中を大勢の家族連れやカップルが散策してにぎわった。
松江城二の丸上の段では、市民の手作りあんどん475点が明かりをともす。ろうそくの火で、花火や松江城といった絵が浮かび上がり、来場者がカメラを構える姿が見られた。塩見縄手や武家屋敷などでもあんどんの作品が並ぶ。
松江市立美保関小学校5年の梅木仁(に)誓(ちか)君(11)は自ら作ったあんどんを見つけ「初めてだったけど、いい感じに光っている」と笑顔だった。
コロナ禍を経た今回は屋台の制限もなく、大手前駐車場近くには約20店が並び、飲食はもちろん、アクセサリーの作成体験も楽しめる。
ライトアップは午後6~9時。10月15日までの土日祝日のほか、今年は9月28、29日の平日も点灯する。初めての平日開催で、両日とも石見神楽の公演、出雲そばや日本酒の提供などがある。詳細は松江観光協会、電話0852(27)5843。
(片山皓平)