出荷に向け、すだれのようにつるされた干し柿=松江市東出雲町上意東
出荷に向け、すだれのようにつるされた干し柿=松江市東出雲町上意東

 西条柿の栽培が盛んな松江市東出雲町上意東の畑地区で、干し柿作りが最盛期を迎えている。地区のあちこちにつるされたオレンジ色の「柿すだれ」が深まる秋を告げている。

 畑地区の干し柿は上品な甘みと、とろけるような食感が特徴で「あめ色の宝石」とも呼ばれる。ヘタ部分を機械で取り除き、一つ一つ丁寧に手作業で皮むきをした後、ひもでつるし、柿小屋で1カ月ほど熟成させる。

 17戸でつくる「畑ほし柿生産組合」は今年、例年並みの約30万個の出荷を予定。12月から山陰両県や広島、岡山、東京に届ける。

 約3万個を作る予定の廣江真紀子さん(55)は「今年は玉太りが良く糖度も高い。多くの人に味わってほしい」と話した。

 柿の収穫は11月上旬に始まり、11月下旬まで続く。

      (青山和佳乃)