三刀屋高校掛合分校(雲南市掛合町掛合)演劇同好会の奮闘を追ったドキュメンタリー映画の新作「メロスたち」(83分)が9日、雲南市木次町里方のチェリヴァホールで上映される。昨年公開し、全国の映画祭で次々入賞した「走れ!走れ走れメロス」の続編で、島根県では初上映となる。
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東京・下北沢での劇場公開(12月2日)を皮切りに、京都、大阪などで全国上映も決まり、折口慎一郎監督(35)は「島根を飛び出し、東京・下北沢までやってきた青春舞台をぜひ見てほしい」と語る。
「メロスたち」は「走れ!走れ走れメロス」で予想以上の評価を得た演劇同好会で亀尾佳宏顧問(50)の異動後、それぞれの進路に進む3年生4人の1年間を追う内容。一人芝居に挑み現在、名門・文学座研究生の曽田昇吾さん(19)を中心に、4人の関係性と再び集まり、卒業公演するまでを収録する。
9月に東京で初上映されて以来、念願の地元上映。9日は「しまね映画祭」として前作と同日上映となる。折口監督は「地元の方も参加した実際の卒業式の様子も収録し、早く見せたかった」と喜び、全国の劇場上映が決まる中で「島根でも一定期間上映できたらいい」と願った。
午後7時から上映し上映後は舞台あいさつも。一般1200円、高校生以下500円。雲南市内の高校生以下、県内の演劇部員は無料招待。問い合わせはキラキラ雲南、電話0854(42)1155。映画の詳細は公式ホームページで。
(鹿島波子)