昨年の「今年の漢字」は「戦」だった=2022年12月12日、京都・清水寺
昨年の「今年の漢字」は「戦」だった=2022年12月12日、京都・清水寺

 一枚のはがきを前に悩んだ。1年の世相を漢字1文字で表す「今年の漢字」の応募締め切りが迫っていた。主催者から毎年新聞社に応募の要請があり、頭をひねるのが恒例行事だ。

 ふと思い付いたのが「熱」。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパン、それに続く大谷翔平選手の活躍に列島が熱狂。藤井聡太さんの八冠独占で将棋熱も高まり、観戦専門の「観(み)る将」なる新語も生まれた。

 急いで近くの郵便ポストに投函(とうかん)し、一息ついていると喉に痛みを感じた。翌朝も続いたが、平熱だったため出社。すると次第に熱が上がり始め、慌てて発熱外来へ。程なくインフルエンザ陽性が判明した。

 実は感染は3回目。最初は自宅でトイレに行こうとして倒れ、意識をなくしたため救急車で搬送された。2回目も同じように倒れたものの、夜中で家族が気付かず、しばらくして目覚めて床に就いた。以来、予防接種は欠かさず、今年も発症の2週間前に受けたばかりだった。幸い今回は高熱は出ず、倒れることがなかったのは予防接種のおかげか。

 今年は7月に新型コロナウイルスに初感染し、発熱した。やはり個人的にも、今年の漢字は「熱」で間違いなかったようだ。今年の漢字は「漢字の日」の12日に京都・清水寺で発表される。昨年は「戦」だったが、果たして今年は-。ちなみに過去4度投票しているが一度も1位を当てたことがない。(健)