スタッフと談笑する金森さゆり代表(右)

時間単位の年次有給休暇制度を導入したLino wahine(リノワヒネ)。

仕事と子育ての両立支援を含めた働きやすい環境整備に取り組む意義を聞きました。

 

時間単位の有給で「時間を有効活用」の声 

働きやすさと個々のスキルアップを両立   

 

―新たに制度を導入したきっかけは

 ネイルやエステなどの店舗を経営し、仕事と子育ての両立支援を含めた働きやすい環境整備に取り組む中、社会保険労務士からの助言を受けたことがきっかけでした。現在、女性スタッフ15人のうち、8割が子育て中です。私自身の経験からも、学校行事への参加などで利用しやすいと思ったのと、奨励金もあるとのことで悩むこともありませんでした。

 

―働きやすい環境づくりに継続して取り組んでいますね

 私がエステティシャンとして働き始めた20年ほど前、美容業界は残業が多く、土日は休めないのが当たり前で、優秀な同僚が結婚や出産を機に次々と退社するのをもったいないと感じていました。その気持ちを原動力に、独立を考え始めた時から、美容の仕事が好きで入ってきた人たちが働き続けられるようにしたいと思っています。

 

―働きやすさとスタッフのスキルアップをどう両立していますか

 ベテランスタッフの多くはパートとして働いていますが、働く時間が短いながらも正社員の頃と変わらない給与の人もいます。個々の技術力で指名料が付くのが大きく、シフトに合わせた予約の獲得で子育て優先の働き方もできています。技術は一朝一夕には身に付くものではなく、経験を積むことが大切です。そのため、若手の成長をベテランが予約の合間に支え、若手はベテランの働き方をモデルケースに日々奮闘しています。

 

―制度の導入により今後期待することは

 対外的なアピールというよりも、今いる特に若手スタッフへの会社としてのメッセージになればいいなと考えています。ベテランの姿を見て未来を描き、好きな仕事を存分に続けてもらいたいです。

 

<スタッフの声・小豆 梓沙さん>

 時間単位の有給休暇は、3人の子どもたちが通う保育園、小学校、中学校の行事ごとなど、丸1日も休む必要がない用事がある時に、時間を有効活用しながら働けるので助かっています。もともと子育てに対する理解がある会社で、みんなで支え合う雰囲気もあり、好きな仕事を続けられています。
 

株式会社 Lino wahine(リノワヒネ)

代  表:金森さゆり

住  所:松江市東朝日町214ー1

労働者数:15人

事業案内:生活関連サービス業(美容業)

活用制度:時間単位の年次有給休暇制度


奨励金の申請に関する詳細はこちらから
山陰経済ウイークリーに掲載した広告はこちらから(2024年2月27日掲載)
 

【お問い合わせ 】
島根県女性活躍推進課
TEL:0852-22-5245
制度の詳細は県のホームページからもご確認いただけます

【その他の支援制度】
出産後職場復帰奨励金はこちらから

女性活躍のための働きやすい環境整備支援事業費補助金はこちらから