
浜田市内で保育施設や放課後児童クラブを運営し、子どもたちの健やかな成長や保護者の就労を支える社会福祉法人誠和会(森脇良孝理事長)。業界は保育士不足が課題となる中、「選ばれる保育施設」を掲げ、職員の仕事と家庭の両立に向けた環境整備に力を入れています。森脇理事長に取り組みを聞きました。
―2023年4月に時間単位の年次有給休暇制度を導入しました
女性が9割を占め、子育てと両立する職員も多い職場です。保育士不足もあって、働きやすい職場づくりは常に考えています。従来の半日休暇は、取得する職員が多くの時間を空けてしまうことに申し訳なさを感じ、残った職員は業務負担が増していました。「参観日で2時間ほど抜けたい」など職員からの要望もあり、導入しました。
―導入後の従業員の働き方の変化は
以前は少し取りづらい状況がありましたが、子どもの学校行事などでよく活用してくれています。必要な時間だけ職場を離れ、また戻って業務に励んでくれることで人手不足の問題にも対応できています。職員同士がお互い様の思いで業務をカバーし合い、有休を積極的に取得しやすい雰囲気になったのはうれしい限りです。実績を認めていただいた奨励金は、労務管理の省力化に使わせていただき、よりよい職場づくりにつなげているところです。

―今後の取り組みは
育児短時間勤務や女性特有の症状のための休暇、子どもの看護休暇など、就業規則は毎年のように見直していますし、職員個々の状況に応じて柔軟な働き方に対応しています。子どもたちの成長や保護者の皆さんの就労を支えるためには、まずは職員に気持ちよく働いてもらうことが大事で、現場の声をしっかり聞きながら、さらに両立支援を推進していきたいと思っています。
<従業員の声>
和田貴子さん
子どもの急病や学校行事などで時間単位の有休を活用しています。以前の半日休では、自分が抜けた後のことを考えると、職場を離れることに申し訳なさを感じて取得を諦めてしまうこともありましたが、今では有休の選択肢が広がり、非常に助かっています。抜ける側も職場を守る側も気持ちよく仕事ができており、制度のおかげでお互いを助け合うよい関係づくりにもつながりました。
社会福祉法人誠和会
理事長:森脇 良孝
住 所:浜田市港町263-1
労働者数:147人
業種:児童福祉(幼保連携型認定こども園、保育所、放課後児童クラブなど)
活用制度:時間単位の年次有給休暇制度
奨励金の申請に関する詳細はこちらから
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【お問い合わせ 】
島根県女性活躍推進課
TEL:0852-22-5245
制度の詳細は県のホームページからもご確認いただけます
【その他の支援制度】
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