島根県は6日、総菜製造業と飲食業を営む業者(益田市駅前町)が作った恵方巻き、宴会料理を原因とする集団食中毒2件が発生し、計80人が症状を訴えたと発表した。内訳は恵方巻きが66人、宴会料理が14人。2人が入院したが既に退院し、他の全員も回復傾向という。県益田保健所は6日から5日間の営業停止処分とした。

[関連記事]
ノロウイルス、冬場に爆発的増加 「手作りはリスク」食中毒で専門家指摘 手洗い徹底、清潔保持

 県薬事衛生課によると、4日に益田市内の医療機関から益田保健所に「巻きずしを食べた4人が胃腸炎の症状で受診した」と連絡があった。

 恵方巻きは1日に41本、2日に521本が製造販売された。3~5日に10~80代の男性38人、10歳未満~80代の女性28人が下痢や吐き気、嘔吐(おうと)などの症状を訴えた。

 宴会料理は1月31日に20~70代の男女19人が食べた。5日に参加者から「複数の参加者が体調不良を訴えている」と保健所に連絡があった。1~2日に男性12人、女性2人が下痢や嘔吐、発熱を訴えた。

 県保健環境科学研究所と浜田保健所で患者の便を検査し、原因の特定を進めている。

[関連記事]
恵方巻き作り「保菌者が作業、厨房にノロウイルスまん延」 益田の集団食中毒(2024.2.7)
【詳報】計176人の集団食中毒 恵方巻きで138人、宴会料理38人に さらに増える恐れ、益田市(2024.2.7)