島根県警生活安全企画課は9日、県西部在住の60代男性が、警察や検察官を名乗るオレオレ詐欺名目で、現金1550万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。
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同課によると昨年10月、男性宅の固定電話に、総務省職員を名乗る男から「電話が詐欺に使われている。警視庁から電話がある」と連絡があり、男性は携帯番号を教えた。
続いて警視庁の捜査員を名乗る人物が「逮捕した人物があなた(男性)からキャッシュカードを購入したと言っている」「犯人なので事情聴取する」と電話。約1カ月間毎日のように連絡があり、男性は個人情報などを伝えた。
警視庁の捜査員や検察官を名乗る男から「インターネットバンキングで口座を作り、定期預金を解約して口座に入れてほしい」「警察の捜査用口座に預貯金を移してほしい」と言われ、男性は23年11月、二つのネット口座を作り、それぞれ1000万円と550万円を振り込んだという。
20日程度で返金があると説明されたが実際になく、不審に思った男性が警察に相談した。