
―スマートフォン支店「しまホ!」の利用が好調ですね。
スマートフォンから口座開設や預金ができるインターネット上の支店で、現在の利用者数は1万1千人を超えました。
普通預金の利回りが国内銀行で最高水準となる年率0.25%という高さから県外からも注目を集め、開設1年余りで預金総額が500億円を突破しました。
今後は地域の事業者などと連携し、全国の利用者に山陰の魅力を伝え、産品の購入などにつなげる考えです。
―取引先への本業支援にも力を入れておられます。
企業支援室は、当行が招いた外部人材が本業支援のノウハウを行員に伝授しており、取引先の業績回復に効果が出つつあります。
SBIホールディングスとの提携により多様な経営資源を得ることができ、営業行員のスキルアップにつながったと感じています。
今後もお客さまに寄り添いながら、ニーズに合った商品やサービスを提供していきます。

―教育や地域を盛り上げる活動にも多く関わっておられます。
昨年は、ノドグロのあらを活用した練り物「ぐろ天」や、大根島に咲くソバなどの花をイメージしたクラフトビールを、当行が業務提供する吉本興業様と共同開発しました。
地元産品の良さが詰まった商品で、全国に発信していきたいです。
教育面では、行員が講師となり企業の課題解決策を考える授業を浜田商業高校で開いたほか、土日祝日に当行本店大会議室を自習室に開放するなど、将来を担う学生たちの支援に力を入れています。
―今後の展望をお聞かせください。
本業では、当行が大切にする「対面での取り引き」を主軸にしながら、多くの中小企業の経営課題であるデジタルトランスフォーメーション(DX)やカーボンニュートラルの実現を後押ししていきます。
増加する空き家問題の解決に向け、島根県外の方に空き家を所有していただく取り組みも本格化する予定で、地域に根付く金融機関として経済活性化を促進していきます。

お金を集めてお貸しするという従来の銀行業務の枠組みを超え、お客さまの懐に入って悩みやニーズを把握し、目標の達成に向けて寄り添う過程で新たなビジネスチャンスを生み出します。
こうした当行の姿勢が学生に評価され、地域に貢献したいと言って志望される方が増えてきました。
大きな夢を持ち、多くの人との交流を通じて仲間をつくりながら、一緒に頑張りましょう。

鈴木良夫=島根県浜田市出身(70歳)2017年6月から現職。
ドライブやゴルフが好きです。
車は一度買ったら長く乗る方で、燃費のいい車を選びます。宍道湖や中海を一周して気分転換をすることもあります。
体を動かす機会が少なくなったので、予定のない休日はゴルフの打ちっ放しに行っています。
運動になっているのか、分かりませんが。