大山乳業農業協同組合(鳥取県琴浦町保)が、看板商品「白バラ牛乳」の香港輸出を始めた。4月から現地のセブンーイレブン300店舗や量販店、日系スーパーで本格展開。輸送日数がかかる分短くなる賞味期限や風味の劣化という課題を特殊パックを使ってクリア。組合として初の牛乳の輸出先となった香港は高温で滅菌処理した常温保存商品が主流で、新たな市場を開拓する。

 米子空港(境港市佐斐神町)発着の香港便で数年前に訪れた取引関係者が、鳥取県内で飲んだ牛乳のおいしさに感嘆したのが商談のきっかけ。地域商社・FMLI(ファミリ)インターナショナルジャパン(鳥取県北栄町由良宿)の橋渡し、県の補助を受け、物流テストや市場調査、販売促進活動を重ねた。

 地元の酪農家から仕入れた生乳を使った大山乳業の牛乳は、もともと衛生管理を徹底した品質の高さが売りだが、...