森本健太店長(手前)からプロジェクトの意義などを聞く生徒たち=松江市菅田町、島根大付属義務教育学校
森本健太店長(手前)からプロジェクトの意義などを聞く生徒たち=松江市菅田町、島根大付属義務教育学校

 島根大付属義務教育学校後期課程(松江市菅田町)の生徒会が、着なくなった子ども服を集め、服を必要とする海外の難民などに届ける活動に乗り出した。校内のほか付属幼稚園でも服の提供を呼び掛ける。 (中島諒)

 カジュアル衣料品店「ジーユー」などを運営するファーストリテイリングの「届けよう、服のチカラプロジェクト」を利用して海外に送る。国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に関する学習の一環で、国際協力にもつながるとみてプロジェクトに参加した。

 生徒会に所属する8、9年生が中心になり、校内放送などを通じて前期課程の生徒を含む全校生徒に自宅から古着を持ち寄るよう呼び掛ける。13、14両日には昇降口や付属幼稚園(同市大輪町)に回収箱を設置し、16日ごろにまとめて同社へ発送する。

 2日はジーユーイオン松江店(同市東朝日町)の森本健太店長が来校し、8年生約120人にプロジェクト概要を説明。海外では暑さや寒さから身を守り、生きるために不可欠な衣類が十分に手に入らない人も多くいることに触れ「身近な国際貢献として、ぜひ協力してほしい」と訴えた。

 8年生の黒崎智隆さん(13)は「助け合いの心で1着でも多く集めたい」と意気込んだ。