たいまつを手に歩く参加者=鳥取県大山町大山、大神山神社奥宮参道
たいまつを手に歩く参加者=鳥取県大山町大山、大神山神社奥宮参道

 中国地方最高峰の国立公園・大山(1729メートル)で1日夜、夏山開きの前夜祭「たいまつ行列」が開かれた。中腹にある鳥取県大山町大山の大神山神社奥宮近くから博労座まで、たいまつを手にした約千人が参道を練り歩き、暗闇の中に炎の川が浮かび上がった。 

 かがり火から採火したたいまつ行列の一団は午後7時半に出発。ほら貝の音が響く石畳の参道を炎で照らし、ゆっくりと歩き、約30分で博労座に到着した。

たいまつを手に練り歩く参加者=鳥取県大山町大山、大神山神社奥宮参道


 駐車場の特設ステージでは石見神楽や大山僧兵太鼓が披露され、観光客らが見入った。

 行列に先立ち、山岳関係者が登山の安全を祈願する神事もあった。修繕工事中の大神山神社奥宮に代わり、ご神体が移された隣の下山神社で執り行われた。

(中村和磨)

たいまつを手に歩く参加者=鳥取県大山町大山、大神山神社奥宮参道