浜田市弥栄町長安本郷、弥栄小学校の児童が参加する2泊3日の通学合宿が20日、町内で始まった。友人と炊事や風呂をともにし、地域と交流を深めながら自主性を養った。
合宿は親元を離れ家事を学ぶとともに、地元への愛着を持ってもらう目的で、10年以上前から続く。杵束まちづくりセンター(弥栄町木都賀)が開き、5、6年生11人が参加した。
子どもたちは下校後、杵束まちづくりセンターの調理場で夕飯のカレー作りに挑戦。地元の「弥栄女性の会」メンバーや島根県立大の学生の手助けを受け、具材の皮をむいてから切った。タマネギが目にしみて、ジャガイモを一口サイズに切るのに苦戦しつつ約1時間で完成した。夕飯後は2、3人に分かれ、町内の家庭で風呂を借りた。
5年の橋本侑芽(ゆめ)さん(10)は「上手に夕飯の準備ができた。3日間、協力して楽しい合宿にしたい」と話し、太田和男センター長(63)は「地域に触れて思い出にしてほしい」と期待した。21日は町内のふるさと体験村に泊まる。(宮廻裕樹)