【津和野】島根県津和野町森村、町郷土館で築城700年を迎えた津和野城の歴史を紹介する展示が開かれている。8月26日まで。
津和野城は能登国の御家人吉見頼行が1295年ごろに築城を開始。約30年かけて1324年、2代目の頼直の時に完成した。急傾斜の断崖で見晴らしが良く、下には津和野川が流れ、攻め込まれにくい立地になっている。
古文書や絵図など約25点を展示した。戦国時代に陶晴賢によって包囲された戦や藩主邸、城下町の形成について紹介。江戸時代に相次いだ大地震や火災で天守や、やぐらを焼失したことなども解説している。
町教育委員会の小杉紗友美(さゆみ)文化財係長は「日本一の山城とも言われる。展示を見た後、実際の城跡を見て700年の歴史を感じてもらいたい」と話した。
開館時間は午前8時半~午後5時。毎週火曜休館。入館料は一般400円、中学・高校生300円、小学生150円(未就学児と津和野町民無料)。(藤本ちあき)