【浜田】浜田市三隅町古市場、石州和紙会館で石見神楽面などを集める竹内惟臣(ただしげ)さん(84)=浜田市大辻町=のコレクション展が開かれている。鋭い目つきの般若面やかわいらしい長浜人形といった19点が来館者の目を引きつけている。30日まで。
竹内さんは1970年、神楽面職人の故・岩本竹山さんと出会い、面の魅力に引かれて収集を始めた。今では500点以上になり、自宅の展示場で公開するほか、浜田市長浜地区に伝わる長浜人形も集めている。
展示では昭和~現代の神楽面職人7人が手がけた般若面を一点ずつ紹介した。2本の角を伸ばし、にらみを利かせて迫力満点。口角や両目の向きが作者ごとに微妙に異なるのも面白い。多彩な衣をまとった女性の長浜人形や、神楽殿で飾られる紙の長押(なげし)飾りを用いた切り絵もある。
浜田市旭町木田の主婦、大屋ミドリさん(83)は「最初は般若が同じように見えたが、よく見たら違っていて興味深い」と話した。開館時間は午前9時~午後5時(30日は午後3時まで)。入場無料。(宮廻裕樹)