毛布と竹棒の応急担架を体験する親子=浜田市原井町、サンマリン浜田体育館
毛布と竹棒の応急担架を体験する親子=浜田市原井町、サンマリン浜田体育館

 災害時に活躍できる「防災ヒーローになろう!」と題した親子の体験イベントが15日、浜田市原井町のサンマリン浜田体育館であった。市民約70人が防災士から指導を受け、毛布を利用する応急担架や段ボールベッド作りに挑戦し、楽しみながら防災力を身に付けた。

 浜田市防災士連絡会が初めて開催し、防災士21人が指導係を務めた。

 会場には避難所生活や避難行動などテーマ別に四つの体験ブースを設けた。段ボールベッドのコーナーは組み立てたり、200キロの体重を支えられるベッドの寝心地を体感したりした。

 毛布と竹棒で作る応急担架は「竹棒の幅は乗せる人の肩幅に合わせて」などと防災士が助言し、参加者は恐る恐る持ち上げて、落とさず運べることを確認した。避難所で役に立つ、新聞紙で作る「防災スリッパ」の紹介もあった。

 浜田市立長浜小学校6年の森下紗弥香さん(12)は「災害はいつ起こるか分からないので、きょう学んだことを覚えておきたい」と話した。

(吉田雅史)