男性の似顔絵(島根県警提供)
男性の似顔絵(島根県警提供)

 益田市美都町宇津川の国道191号沿いで、身元不明の男性の遺体が発見され3カ月がたった2日、島根県警は死体遺棄容疑事件とみて公開捜査に踏み切った。男性の復顔画像や似顔絵、着衣を公開した。

 県警は約70人体制で捜査してきたが、身元を特定できておらず、復顔画像が完成したタイミングで似顔絵などを公開捜査する方針に切り替えた。中国5県の各県警を通じて情報提供を呼びかけている。
 

男性の復顔画像(島根県警提供)



 遺体は、身長168センチくらいで中肉。白髪交じりの短髪で、50代以上とみられる。右眉頭辺りに骨腫があり、右肘に12平方センチメートルほどの黒色のあざがある。腰と左下肢に床擦れがある。

男性の右肘内側には黒色のアザ様のものがある(島根県警提供)

 着衣は黒の長袖Tシャツに紺色の長ズボンで、長ズボンは太ももから足首までしかなく、紙おむつを着けていた。靴は履いておらず所持品はなかった。

男性が身につけていた衣服(島根県警提供)


 司法解剖の結果、死因は判明しなかったが、健康不良だったとみられる。目立った外傷はない。

 発見現場は益田市美都町宇津川の銅ケ峠トンネルから北に550メートルの191号沿いののり面下。5月2日午後5時50分ごろ、通りがかった人が「人があおむけに倒れている」と110番した。

遺体が発見された現場=益田市美都町宇津川


 益田署の岡功治副署長は「いまだ身元が判明していない。早期解決のために情報提供してほしい」と話した。遺体の特徴と一致する男性に心当たりがある人や、4月下旬から5月2日に現場付近を通行したドライブレコーダーの録画映像などを求めている。情報提供は益田署、電話0856(22)0110。

(藤本ちあき)