地震による住まいや家財の被害を想定し、平時に保険料を支払う仕組みが地震保険だ。被災時に国や自治体の給付だけで生活を立て直すのは厳しい現実があり、自ら備えておく必要性は増している。東日本大震災を経験した保険担当者の思いや関連データを通じ、制度の現状と課題を追った。 地震による住宅や家財の損害に備えた地震保険の加入は、東日本大震災を契機に伸びが加速した。セットで扱われる火災保険の新規契約件数のうち、地震保険を付けた割合を示す「付帯率」は2019年度に66・7%に達...
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