神村学園に敗れ、応援席に一礼する大社ナイン=甲子園
神村学園に敗れ、応援席に一礼する大社ナイン=甲子園

 100年の歴史を積み上げてきた甲子園で、これほど甲子園に愛され、これほど成長したチームはそうないだろう。

 涙を浮かべて雄たけびを上げたエース、三塁線をなぞるバントを決めた犠打職人、ピンチでも選手を信じ抜いた兄貴分のような監督…。紫色に染まったアルプスもまた、選手と並んで物語の主人公だった。

 豪快な長打はほとんどない。犠打や進塁打で1点を積み重ねる「これぞ高校野球」の戦いぶりで、93年ぶりの8強に進出した。爽やかな余韻を残し、常連の強豪私立に立ち向かった夏が終わった。

 声援は日増しに膨れ上がり、島根県内外から寄せられたメッセージは1290通に上った。思いは一つだ。

 大社高校、ありがとう。

 【全メッセージはこちらから!】地元島根や全国の高校野球ファンから熱いメッセージ

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 ロスです。大社高校球児たちの粘り強さ、諦めない強い気持ち、みんなを信頼する思い。強豪校相手によく頑張りました。若い力は無限大です。応援団も素晴らしかったですね。感動をありがとう。しばらくロスに浸っています。(紫色は無限大、出雲市、60代)

 

 胸熱、感涙の青春ドラマのような快進撃にしびれました。都会対地方、私立対公立という面からも大社野球は高校野球の原点回帰の先駆けで、魂の応援はついに野球の神様も味方してくれましたね。(あつかみ、松江市、63歳)

 

 新たな伝説の瞬間に立ち会え、社高OBとして一生の思い出になりました! まさにジャイアントキリング! 島根の公立校でもできるんだ! 多くの方に勇気を与えたと思います。32年前に楽器で応援した記憶がよみがえりました。(糸原弘承、出雲市、49歳)

 

 福祉事業所で働いている卒業生です。利用者様とワクワクしながら応援していました。まるで私がヒーローのように祝福を受けてうれしかったです。利用者様に笑顔をくださり、ありがとう。私も二度目の青春でした。(みつ、大田市、49歳)

 

 Thank you so much for the great games, good fight! Hope to see more of your games in the future.(Li、30歳)

 

 出雲大社が全国の神様に「大社高校が頑張っている。力を貸してくれ」と全ての神様に愛され、応援された大社高校野球部。心の底からカッコよかったし、全ての試合に感動しました。ベスト8、おめでとう!(むぎ、北海道、24歳)

 

 大社名物という名の「デラウェア野球」。小さな粒が一束になればそれは大きく見え相手を魅了し、みんなでつなげていく大社野球は多くの野球ファンに感動を与えたと思います。本当にお疲れさまでした。(2006年大社のエース、出雲市、36歳)

 

 勝っても負けても泣いてしまった。娘が「泣き虫パパだね」って「そうだよ泣き虫パパだよ」。なんで虹が出るんだよ、また涙した。ありがとう甲子園。ありがとう大社高校応援団。ありがとう大社高校野球部。(高校第43期ぱぱっち、出雲市、51歳)

 

 ベスト8をかけて戦った日は、娘の結婚式。披露宴の終盤、延長戦になった試合を式場のスクリーンで急きょ観戦。勝利の瞬間、大きな歓声と拍手。大社高校野球部のみんな、感動をありがとう。結婚式も盛り上がりました。(いづみ、島根県邑南町、56歳)

 

 松江生まれの息子と中国北京から大社高校を応援していました。特に早実戦は過去まれに見る好試合で感動が止まりませんでした。島根県の知名度向上にも大きく貢献してくれたと思います。勇気と感動を本当にありがとう!(中村武史、中国北京市、42歳)

 

 現在、仕事により心と体が疲れて少しお休みをしています。そんな時に大社高校のひたむきにみんなで支え合っている姿、こんなにもたくさんの応援をされている姿を見て、元気をもらうことができました。ありがとう。(感動をありがとう。出雲市、25歳)

 

 いつもは野球なんて見ない88歳の母親が全試合、テレビの前で応援していました。間違いなくこの夏のヒーローは皆さんでした。県民はこの夏を忘れません。(たあちゃん、出雲市、58歳)

 

 テレビを見て大声を上げたり、ため息をついたり、涙を流したり。あげくの果てにはいても立ってもいられなくなって翌日にやくもと新幹線と甲子園のチケットを取ってスタンドで応援していたり。本当に楽しい夏をありがとう!(私たちの心も無限大、出雲市、57歳)

 

 大社高校野球部の皆さん、お疲れさまでした。感動をありがとう! 昭和世代の私はもちろん、普段は冷めてる令和の息子も熱くなって見てました。子供たちの可能性は無限大。次の世代にしっかりと受け継がれていきます!(32年前のマネージャーよっしー、松江市、49歳)

 

 「青春はどれだけの可能性があるんだろう」と、本当に感情を揺さぶられました。この春から小学校の教員をしていますが、子どもたちにこの感動を伝えたいです。熱い夏でした!(さき、山口県、23歳)

 

 まにわせんしゅがかっこよくて、ボールをなげるれんしゅうをしています。まにわせんしゅは、ぼくのヒーローです。(げん、出雲市、6歳)

 

 野球のルールを知らない9歳の娘が早実戦を観戦し「パパ、胸が震える」。その言葉がとても印象的でした。それくらいたくさんの人を引き付けた試合であり、チームだったと思います。(やまた、京都府、44歳)

 

 出雲大社のお膝元の大社高校! 神投球、神打撃、神走塁、神守備、神バント。そして、勝利への縁結び! 全てが神業でした。日本中への感動を本当にありがとうございました。大社旋風、最高です!(中村香都奈、出雲市、46歳)

 

 熱い夏をありがとうございました! アルプスの景色の一部になれたことは最高の思い出です。ベンチも含めて誰一人が欠けてもこの感動はなかったと心から思います。タイブレークでの安井くんの守備…現地でしびれました!(大社高校保護者、出雲市、47歳)

 

 入れ! 入れ! とテレビ画面を見ながら夫婦で叫んだ。そう安松選手のバントです。報道では「三塁側なら自信がある」と自ら名乗り出たとか。緊迫場面を想定した実戦練習がこのバントを成功させたのでしょう。(たし謙、浜田市、75歳)

 

 県大会で負けた高校球児の分まで頑張ってきてくれて、そして感動を与えてくれて本当にありがとうございました!! 秋大からはライバルです。島根県の野球をもっともっと盛り上げていきましょう!(asuka、雲南市、19歳) 

 僕は出雲市内のスポ少で野球をしている小学3年生です。この夏、僕に目標ができました。それは大社高校に入って甲子園に出て馬庭投手に甲子園球場の土を持って帰ることです! 夢と感動をありがとうございました。(レン、出雲市、8歳)

 

 勝負は必ず、勝つ方と負ける方がある。大社高校は8強入りで終わったが、負けたとは感じない。とにかくまだまだ見たかった。ひたすら白球を追い、仲間と野球を楽しむ姿を。本当に感動をありがとう。(野球大好きおばあちゃん、雲南市、65歳)

 

 報徳戦で大社の名を世間に知らしめ、創成館戦での大社ナインの覚醒、球史に残る名勝負と呼ばれる早実戦、神と神とのぶつかり合いと言われた神村戦。全国を巻き込んだ大社旋風。私はこの夏を一生忘れません。(カト、出雲市、35歳)

 

 早実戦、試合に出ていないであろう子が九回裏で泣いていた映像が一瞬映った。試合に出られなくても仲間の為に涙を流して喜ぶって…すてきだと思った。青春っていいですね!(加藤、出雲市、35歳)

 

 夢へ向かっていく選手たちの姿勢、監督の言葉、全てが素晴らしかったです。娘が開会式でプラカードを持たせていただき、応援していました! すてきな高校にご縁をいただき光栄です。夢と感動をありがとうございました!(belle、兵庫県、53歳)

 

 出雲大社の神様と野球の神様が相談したのかも。エラーをした仲間をチームメートが気遣う姿に涙を流しました。そして勝利しました。神様は社高の皆さんの姿で野球を愛する子供たちに夢と目標を与えてくれたのかも。(おおやしろの女神、出雲市、66歳)