並べられた資料を見る学生=松江市西川津町、島根大付属図書館
並べられた資料を見る学生=松江市西川津町、島根大付属図書館

 島根大の前身、旧制松江高校の戦中・戦後の様子を伝える企画展「戦争と平和を考える2021」が19日、松江市西川津町の島根大付属図書館で始まった。図書などの資料44点と解説パネルで振り返る。入場無料、8月31日まで。

 展示では、日中戦争が始まった翌年の1938年9月、初めて集団勤労作業が実施されたことを説明。厳しい状況にあっても学生生活を謳歌(おうか)する姿を伝える一方、戦局の悪化とともに、猶予されていた学生の召集が始まり、43年10月には20人の出陣が決まった歴史を記す。

 「訓練された覚悟と勉強して得たものを同時に国家に尽し、ペンを捨て銃剣を執って殉国の大義に生べく死力を尽くしたい」など学徒出陣する学生の決意をパネルにして展示する。

 コロナ禍でオンライン授業が展開されるなど困難を抱える今の学生に、制約の多い環境の中でも負けずに過ごしていた松高生の様子を知ってもらおうと島根大図書館が企画した。

 観覧した島根大大学院教育学研究科の芳賀(はが)大和(ひろかず)さん(23)は「戦時中の厳しい環境でも学ぶことへの意欲を捨てなかった松高生を見習って、今自分にできることを探していきたい」と話した。

 休館日は8月9、13~15、21、22、25、28、29日。 (金津理子)