水産加工品を買い求める来場者=浜田市原井町、山陰浜田港公設市場
水産加工品を買い求める来場者=浜田市原井町、山陰浜田港公設市場

 水産都市・浜田の魅力発信拠点となる「山陰浜田港公設市場」(愛称・はまだお魚市場、浜田市原井町)が22日、全面オープンした。鮮魚をそろえる仲買棟に続き、物販コーナーを設けた商業棟が新たに開店。アジやノドグロの干物といった水産加工品を品定めする来場者でにぎわった。 (村上栄太郎)

 はまだお魚市場は、浜田市の第三セクターが運営していた「しまねお魚センター」の土地と建物を市が買い取り、既存の公設市場と統合して誕生。仲買棟は3月下旬に先行オープンした。隣接する商業棟は新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、営業開始を遅らせた。

 主に島根県西部の土産物約800種類をそろえる1階の物販コーナーは、干物や浜田名物・赤天などを並べるほか、地元企業が手掛けるどぶろくや地ビールの醸造を見学できる。2階のフードコート(68席)では、浜田漁港で水揚げされた鮮魚を使う海鮮丼などが味わえる。

 開所式で、指定管理を担う第一ビルサービス(広島市)の杉川聡社長(63)は「約200万人の周辺商圏から多くの人を招くのが使命。仲買業者とタッグを組み、山陰随一の商業観光施設になるよう努力したい」と決意を述べた。

 商業棟の営業時間は1階が午前9時~午後5時、2階が午前10時~午後5時で火曜日が休館。仲買棟は午前8時~午後3時に営業し、土曜日と市場公休日(一部店舗は営業)が休館になる。問い合わせは同市場、電話0855(23)7111。