完成したオブジェ「秋」の出来栄えを確認する制作メンバー=安来市穂日島町、島田交流センター
完成したオブジェ「秋」の出来栄えを確認する制作メンバー=安来市穂日島町、島田交流センター

 【安来】安来市島田地区特産のタケノコにちなんだ竹を使ったオブジェが完成し、島田交流センターで9日に始まる地区文化祭で展示される。作品は地区の原風景を表現し、古里の豊かな自然に思いをはせてほしいとの願いを込めた。

 作品は高さ2・2メートル、幅2メートル。酒井清館長(75)ら住民有志6人が制作した。生け花の心得があるメンバーの助言を受け、中央に青竹、両側に赤と白に色を塗ったツタを配置した。青竹は島田の山々、白いツタは早朝の空を飛ぶコハクチョウ、赤いツタは朝日をイメージした。紅葉したニシキギと柿の実も置き、島田地区の「秋」を表した。

 酒井館長は「竹の緑と赤と白の3色で島田の原風景を表現した。風景を思い浮かべてほしい」と話した。オブジェは24日ごろまで展示する予定。(狩野樹理)