交流サイト(SNS)で強盗などの実行犯を募る「闇バイト」による強盗対応訓練が18日、安来市安来町の安来郵便局であり、局員が万一の事態に備えた。
訓練には安来郵便局、安来署など総勢30人が参加した。犯人役の警察官2人が郵便局に押し入り、バールで窓口の局員を殴り倒し、金を奪って逃走したという想定で実施した。別の局員が緊急通報装置で110番し、利用者の安否確認と負傷者救護のため消防に通報した。駆けつけた安来署員に犯人の特徴や遺留品として落としたメモがあることを伝えた。
局員は2分程度の犯行に「あっという間だった」「負傷者が出ると思っておらず動揺した」などと感想を話した。
勝間則行局長(53)は「いろいろな想定をしないといけないことが分かった」と気を引き締めた。
闇バイトによる強盗事件では個人宅が狙われ、安来署の藤田達也生活安全課長は「逃げる。要求に逆らわない」点が重要とし「不審な訪問者があれば警察に相談してほしい」と呼びかけた。(狩野樹理)