受験シーズンを迎え、学問の神・菅原道真を祭る松江市宍道町菅原の菅原天満宮には、合格を願うだるま柄の絵馬が並んでいる。
絵馬には、だるまの右目と願い事を書き、成就後に再度参拝し左目を入れる習わしがある。境内には「第一志望校に合格する」「国家試験合格」と書かれた絵馬が5千枚以上かけられている。
16日は受験生やその家族らが参拝。広島県北広島町から訪れた平田義孝さん(72)は「中学受験する孫が一生懸命勉強できるように願った」とし、菅野孝興宮司(76)は「緊張せず、普段通りの力を発揮してほしい」と話した。
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萩・石見空港(益田市内田町)には16日、合格祈願の特大絵馬がお目見えした。願い事を書いた短冊を投函(とうかん)できるようになっており、学問の神様とされる万葉歌人・柿本人麿を祭る高津柿本神社(同市高津町)に奉納される。3月14日まで。
絵馬は縦1・2メートル、横1・8メートルの星形。1999年から全日本空輸山陰支店が設置している。

高津柿本神社の中島匡博宮司による合格祈願神事に続き、益田市や島根県吉賀町の高校生が「第一志望に合格しますように」などと書いた短冊計108枚が投函された。益田高校PTAの高橋宏聡会長(52)は「生徒一人一人が目標に向かって走り抜いてほしい」と願った。
絵馬は米子空港(境港市佐斐神町)と、鳥取空港(鳥取市湖山町西4丁目)にも設置された。
(森みずき、藤本ちあき)