Q.小学校入学を控えています、親の心構えは?


 わが子の小学校入学を控えています。子どもの環境が変わるとき、親はどんな心構えが必要でしょうか。体験談を教えてください。

YUBI先生の回答


 子どもにとって、生活環境が変わるのは、とてもストレスがかることです。「お友達ができた!」と喜んでいたとしても、その裏には少なからずストレスも潜んでいます。まずはゆっくりと話を聞いてあげることが大切です。

子どもが自ら言い出す話にはストレスのヒントがいっぱい。よく聞いてフォローしよう(YUBI先生提供)

 その上で、私もよくやりがちな注意点が、子どもが帰ってくるやいなや、「今日どうだった?」と、親の方から質問をしてしまうことです。子どもには、しゃべりたいタイミングや、しゃべりたいテンションがあります。そのため、子どもがしゃべりたそうにしているかどうかを、まずは確認してみてください。

 ポイントは、親のタイミングではなく、子どものタイミングを大事にすることです。

 体験談として、小1の娘が帰ってくるやいなや、「今日どうだった?」と声をかけ、「あー、うん、べつに…」と意味のある返答をもらえず、しまったと思ったことがあります。帰ってきても「おかえり!」とだけ言って、スマートフォンをいじっていると、「ねぇねぇパパ、ちょっと聞いてよ」と、手を洗って、トイレに行って、おやつを手に取ってから話が始まります。スマホゲームが佳境だったとしても、そこはぐっとこらえてスマホを置き、「おう、どうした?」と返事をすると、どんどんおしゃべりをしてくれます。

 自発的に出てきた話の中には、子どもが感じているストレスのヒントがたくさん詰まっています。それをうまくすくい上げ、フォローしてあげることが、親としての心構えではないかと思います。
 

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。


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