
保育所では身支度や配膳などをするようになったので、家庭でもそろそろ食器を並べたり、洗濯物を一緒に畳んだりと家事を手伝ってもらいたいです。楽しみながら取り組んでもらう、ポイントはありますか?
お子さんが園でいろいろなことを学んでくると、急にお兄ちゃん、お姉ちゃんになったように感じますよね。できるようになったことは、ぜひ家庭でも実践していただきましょう。

子どもに楽しみながら家事に取り組んでもらうために大事なことは、親御さんが普段家事をする際に、家事そのものを楽しんでいるかどうかがポイントになると思います。
「家事は嫌なこと。我慢してやること」と思っていると、子どもにもそれが伝わってしまいます。「掃除をしたら家がきれいになってうれしい!」「洗濯物は多いけれど、家族が増えた喜びを感じる!」といったように、家事に対してポジティブな思考でいることが大切だと思います。
「家事は嫌だけれど、子どもとするから楽しめる」というのもありだとは思いますが、;楽しいの理由が子どもにある場合、少なからずプレッシャーをかけてしまいます。
また、子どもが家事を楽しめるように親が工夫をしてあげる場合には、子どもにとっての家事が「親がいないとつまらないもの」になってしまいがちです。そのため、まずは家事そのものの楽しさをつかんでもらうことが重要です。
「1人でも家事は楽しいけれど、お母さんと一緒だともっと楽しい!」というように、喜びを上乗せできれば最高だと思います。家事を楽しんでできるようになると、自然と家事の大変さも学びます。きっと、普段黙って家事をしてくれている親御さんへの感謝の気持ちがあふれてくると思いますよ。