Q.子どもの「自分でしたい!」にどう応える?


 2歳の息子は着替えを自分でやりたがります。自立心はうれしく、なるべく待ちますが、朝の忙しい時間など、親が手伝った方が早い時には対応に困ります。どう対応したらいいでしょうか。

YUBI先生の回答


 2歳頃になると、2語文を話すようになり、家族とのコミュニケーションが円滑になります。さらに、どんどんできることが増えてくるため、何でも「自分で! 自分で!」と言ってくるようになります。成長はうれしいけれど、毎度毎度だとぐったりしてしまう気持ち、よく分かります。

急いでいるなら、全てに応えなくてもOK(YUBI先生提供)

 特に忙しいときは親が手伝った方が早く、子どもにゆっくり付き合ってはいられません。個人的な意見にはなりますが、急ぐ状況なら、子どもに対して「あなたが自分でやりたい気持ちは分かるけど、時間がないから手伝わせて」「ごめんけど、今はあなたに付き合っていられないの」というスタンスで問題ないと思います。

 親が我慢をしたり、いらいらしたりすることは、親にとっても子どもにとってもよくありません。親としては「やりたい」よりも大事なこと、例えば「時間を守る」といったことを、子どもに教えるいいチャンスと、視点を変えてみることが大事だと思います。「自分でやりたい!」を尊重するのも教育ですし、「自分でやりたい!」に応えないのも教育です。

 その上で、簡単にできることや時間がかからずにできることは、子どもの「やりたい」に応えてあげましょう。例えば、エレベーターのボタンを押すとか、歩行者用信号のボタンを押すとか、急いでいると何げなく親がしてしまっていることを、積極的に子どもにやってもらうことも大事なポイントだと思います。

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。


▶▶子育てに役立つ情報はこちら