
中高生になって、子ども同士の付き合いが増えました。友だちと子どもだけで外出する時、帰りは夜の何時までOKにするかなど、どこまで本人に任せるか悩みます。どう考えたらいいでしょうか。
中高生になると、友達との付き合いも広がり、少しずつ家族とは違った価値観を持つようになってきます。親としてはさまざまな心配が出てきますよね。私にも、高校生の娘や中学生の息子がいるので、よく分かります。

今どきは、スマートフォンの使用も当たり前となっているので、心配は尽きません。 大事なことは、改めて子どもとコミュニケーションを取ることだと思います。まずは、親の管理下にあった幼少期と比べて、今はどのように考えているのかを「なるほどね」「そうなんだね」と聞くことから始めてみましょう。
その上で、親としての心配を、愛を込めて話しましょう。あとは、子どもを「信じる」しかないと思います。信じるというのは極めて能動的な行為です。例えば、「目の前にリンゴが置いてあるのを見ながら、このリンゴがあるのか、ないのかを信じよう!」とはなりません。そこにリンゴはあるんですから。でも、人の心は見えません。それが親子であっても、家族であっても、見えないのです。だから、信じるしかないんです。
信じることと、親の理想を押し付けることや「こんな子だろう」と決めつけることは全く違います。あくまで、主体は子どもで、親は支える立場です。ルールをつくる時は、子どもと一緒に話をして、「最近どうしても周りに流されてしまうから、ルールをつくった方がいいよね」と、親と子の考えが一致した場合に、一緒にルールを考えていけばいいと思います。