Q.異性の子育て、どうしてる?


 母親から見て、性別の異なる息子は行動や考え方が全く別の「違う生き物」に感じます。異性の子どもを育てる上で、何かポイントはありますか?

YUBI先生の回答

 


 息子さんに対してのお母さんのその感覚、素晴らしいと思います。「全く分からない」という大前提の下で、子育てをしていくこと、家族を組み立てていくことがとても大切だと感じます。

 

わが子のこと、「全く分からない」という前提で大丈夫(YUBI先生提供)

 

 分かったつもりになると期待してしまい、それに応えてもらえないと「裏切られた」という感覚になり、逆にお母さんが、息子さんにいつの間にか負荷を押し付けてしまうかもしれません。お互いの考え方が違っているということ、まずはお互いに共有しましょう。

 ポイントは善悪のジャッジをしないこと。「なるほど、そういう考え方なんだね」というところで、ストップしましょう。
そして、その考え方は理解するけれど「ごめんけど、ここはやめてほしいなあ」とか「ごめんけど、ここは我慢できないなあ」というのを、お互いにピックアップしていきましょう。

 これは異性の子育てに限った話ではないかもしれません。同性の子育てでも、世代間ギャップはあるでしょうし、夫婦間でも育ってきた環境や年月で異なった考え方を持っているはずです。親子も、夫婦も、丁寧に付き合いっていくことがとても大切なことだと思います。

 子どもが小さくまだコミュニケーションが取れない場合は、全てを包み込んであげましょう。
その上で、よく観察し、子どもの傾向をつかんでから、その対策を考えましょう。まずは全く別の違う生き物として、よく観察するところからスタートすることが大事だと思います。

 

ドクター・ユビさん プロフィル

 

 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。

 


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