
わが子は現状一人っ子。母親の私も一人っ子で、幼いころは「1人でかわいそう」と言われて嫌でした。一人っ子の家庭ときょうだいがいる家庭、それぞれの良さは何でしょうか。
一人っ子、いいじゃないですか! 親の愛情をたっぷり注いでもらうことができるのは、一人っ子の特権だと思います。「1人でかわいそう」と言ってくる人には何かしらの理由があったのかもしれません。例えば、「一人っ子がうらやましくて、ひがんでいた」とか。

きょうだいがいる良さと、一人っ子の良さは、同時に体験することはできません。どこまで行っても一長一短で、平行線です。さらに「一人っ子だと静か、きょうだいがいるとうるさい」「一人っ子だと寂しい、きょうだいがいるとにぎやか」など、同じ状況でも、当事者の考え方や、端から見る人によって印象が変わってきます。
せっかくですので、目の前にある一人っ子である喜びやきょうだいがいる喜びを、しっかりと感じていただければと思います。
ここからは個人的なことになりますが、以前の私はとても征服欲の高い人間でした。そんな私にとって、子どもの数が増えたことは、人生のターニングポイントになりました。
子どもの数が少ないときは、強引に親の理想を押し付けていましたが、子どもが増えると、物量的にコントロールが難しくなり、諦めるしかなくなりました。そこで初めて、私は力が抜けました。それからやっと、それぞれの子どもと向き合うことができるようになったと思います。
私の場合は、子どもが多くなることで気付きを得られたので、子どもたちにはとても感謝していますし、妻の存在もありがたいと思っています。