
Q.感染症の家庭内感染防ぐには?
子どもから風邪や胃腸炎がうつることが多くて困ります。どんな対策が有効ですか?
YUBI先生の回答
お子さんが保育園や幼稚園に通っていると、どうしても風邪や胃腸炎をもらってきてしまいます。お仕事もあるでしょうから、家庭内感染はなるべく避けたいところです。風邪の予防策としては手洗い、うがい、マスク着用、換気、アルコール消毒などです。胃腸炎はこれでは不十分で、吐いたものや下痢便は塩素系漂白剤で処理する必要があります。

ただ、いずれにしても家庭内感染は「子どもと一緒に生活をする以上、避けられない」と考えた方がいいかもしれません。特にお子さんが園に通い出した最初の1年間は、季節ごとにさまざまな風邪をもらってくると思います。
でも、2年目にはある程度の免疫が付き、3年目にはかなり風邪をひきにくくなっていると思います。保護者も同様で、最初の1~2年は風邪をもらう覚悟が必要かもしれません。免疫を付け、お子さんと一緒に強くなっていきましょう。
本来、子どもは3歳を超えるまでは免疫が弱く、風邪をひきやすい状態。そのため、医学的な観点からは4~5歳(年少か年中)くらいから、園に通うことが望ましいとされています。ただ、今の世の中、低年齢から園に通わせることが普通となっているので、どうしても風邪をもらってきてしまいます。
さらに、風邪を引くと食事が取れなかったり、ぐっすり眠れなかったりで、免疫力がもっと下がります。再登園した後の二次感染には注意しましょう。
ドクター・ユビさん プロフィル
米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。