Q.パパイヤ期、父としてはつらいです


 保育園児のわが子は何でも「パパはいや! ママがいい!」と言う「パパイヤ期」で、父としてはつらいです。この時期のお子さんに、先生はどう接していますか?

YUBI先生の回答

 

「何を言われても大好き」と寛大な心で受け止めよう(YUBI先生提供)

 パパイヤ期は、パパにとっては本当につらいですよね。こんなにも愛しているのに…。頑張って仕事をしているのに…。なんだか悲しくなってしまいます。私も同じ経験があるので、パパの気持ちは嫌というほど分かります。

 その上で、パパに言いたいことは一つです。「パパイヤ期は必ず明けるから大丈夫!」です。パパは、どしっと構えていたらいいんです。しばらくすると、子どもの中で「パパって、僕が(私が)こんなにイヤイヤしても、まだ好きでいてくれるんだ」と、パパに対してありがたいという感情が芽生えてきます。

 さらに、子どもは「あの時、『イヤイヤ』言ってごめんね」と、罪悪感も感じ始めます。その時は「いいよ、気にすんな」と、さらっと流してあげましょう。パパイヤ期だけではなく、子どもには、さまざまなイヤイヤが成長過程でみられます。幼少期よりも、思春期に強烈な反抗期が来ることもあります。

 子どもは自分が「イヤイヤ」言いたいから言っているわけではなく、成長の過程で勝手に「イヤイヤ」が湧き上がってくるんです。子どもだってつらいです。本当は、大好きなパパをずっと大好きでいたいんですから。

 親としては、怒ったり、悲しんだりするのではなく、子どもを癒やしてあげること、許してあげることが大切だと思います。「今は、どうぞ盛大に『イヤイヤ』言って下さい! 何を言われたって、パパはお前のことが大好きだから!」と、ぜひ寛大な心で包み込んであげましょう。

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。


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