鳥取県出身の4人組バンド「エイハブ」が4月2日にメジャー初アルバム「UMANITY(ユーマニティ)」を配信リリースする。音声合成ソフトの「ボーカロイド」を用いて曲を作る「ボカロP」としても活動。懐かしくも新しいサウンドと世界観が魅力だ。メンバーは作詞作曲を手がけるベースのソガケイスケさん(25)、ボーカルのカゲヤマシュンさん(24)、ギターのコウイチさん(26)、ドラムのカゲヤマカズマさん(26)。活動への思いやアルバムの手応えをメンバーに語ってもらった。
(聞き手は情報部・吉田真人)
―エイハブの結成経緯を教えてください
ソガ もともとは同じ高校の軽音学部で出会った4人で、先輩後輩の関係でした。僕は自分で歌うための曲を作り始め、流動的なメンバーでライブなどをしていたのですが、そのときちょうどコロナショックが来てしまって、バンドで演奏する場所がなくなってしまったんです。これからどうしようかなと思っている時、前々から歌がうまいなと思っていた後輩の(カゲヤマ)シュン君に声をかけて自分の曲を歌ってもらったんです。そしたらとてもしっくり来て。ギターとドラムは軽音楽部で自分と一緒にバンドをしていた先輩のコウイチさんと(カゲヤマ)カズマさんにお願いをして、エイハブを結成しました。
―「ボカロP」として活動するようになったのはなぜですか
ソガ メンバーの進学や就職などのタイミングでメンバーが集まるのは難しかったので、しばらくはインターネットを拠点として活動することにしました。インターネットで音楽をやる、と言えばボーカロイドだろうという思いというか、小学生からインターネットに触れてきたゆえの刷り込みのようなものがあって、...