島根県川本町に山陰両県で初めてとなる女子硬式野球クラブ「島根フィルティーズ」が4月、始動した。人口3千人の町の活性化という期待を背負い、チームを率いるのは元プロ野球選手、森山一人(51)=大田市仁摩町出身。プロ入りできたのも、引退後に独立リーグの指導者になれたのも本人には想定外。「奇跡」と口にする。そして女子野球クラブ監督という、思わぬ道が待っていた。
(interviewer・佐伯学)
#(中)邇摩高で甲子園出場、苦しんだプロ生活
#(下)町民が熱くなるプレーを
5月3日、松山市のマドンナスタジアム。フィルティーズの公式デビューの地となった。子規記念杯西日本女子硬式野球フェスタ1回戦。勝って幸先良くスタートしたいところだったが、0ー6で完敗し、ほろ苦い結果となった。
日もすっかり落ちた試合後のミーティング。森山は悔しくて涙に暮れる選手たちに...