カンボジアの世界遺産アンコール遺跡群にあるバイヨン寺院には、700年以上前に建てられた石積みの高い塔がある。巨大な建造物のため、さぞかし頑丈な基礎で支えられているのだろうと思いきや、実は土台部分は盛り土のみ。1年の半分は雨期という土地で、なぜ“砂上の楼閣”ともいうべき建物が倒壊せずに残り続けたのか。謎を解く鍵は気候に合...