色とりどりに咲き誇ったユリを眺める田中治夫さん(奥)と孝子さん∥島根県邑南町市木
色とりどりに咲き誇ったユリを眺める田中治夫さん(奥)と孝子さん∥島根県邑南町市木

 島根県邑南町市木、田中治夫さん(78)宅の庭で計2500本のユリが見頃を迎えた。ピンクやオレンジ、白や黄色の大輪が咲き誇り、通行人を楽しませている。7月中旬までが見頃という。

 田中さん宅は市木小学校から南に500メートルほど進んだ県道沿いにある。高台にある10平方メートルの庭にはスカシユリを中心に800本が植わり、裏庭などと合わせると2千本を超す。家の周りの至る所に直径20センチの色とりどりの大きな花が咲き誇る。

 田中さんは名古屋市で勤務していた際、近くにあったユリ園を訪れ、優美で気品あふれるユリの魅力を知り、育てるようになった。2020年に邑南町に移住して植え始め、妻孝子さん(74)と共に毎年少しずつ増やしている。田中さんは「一人でも多くの人に見てほしい」とほほ笑んだ。

 (吉野仁士)