Q. プレ反抗期?親はどう対処するべき?


 小2の娘、親に対してすぐ怒るようになりました。もう反抗期なのでしょうか? こちらもつい応戦してしまい口げんかに…。親はどう対処するべきでしょうか?

YUBI先生の回答


 小学2年生の娘さん、一般的に言われている本格的な反抗期としては、少し時期が早いですよね。この時期の反抗期は、「中間反抗期」と呼ばれており、「第二のイヤイヤ期」とも言われています。成長の節目でもあり、この時期は、自我が育ってくるため「自分はこう!」という意識が強くなってきます。

人に迷惑をかけたり、危ないことをしてケガをしたりしなければ良しとして包容力を持って対応しよう(YUBI先生提供)

 さらに、論理的な思考が育ってくるため、親御さんの言っていること、学校の先生が言っていること、友達が言っていること、テレビや交流サイト(SNS)で言われていることなどの矛盾点に気が付いてきます。

 すると、「親の言っていることが正しいの?」「先生が言っていることは正しいの?」という疑問が湧いてきます。

 特に女児は言語・感情表現が早く発達するため、口答えが先にたち、「うるさい!」「分かってる!」となってしまうのです。

 さらにこのころは、仲間とのつながりを強く求めるようになる時期でもあり、親や先生よりも、友達の評価や、仲間のルールを優先するようになります。いわゆる「ギャングエイジ」です。

 子ども自身が「親にコントロールされたくない」と思っているため、親が何を言っても響きにくい状態です。注意をしても、口げんかになるだけだと、親としてはむなしいですよね。

 この時期、親としては対応に苦慮しますが、お子さんが成長している証しでもあり、いつまでも続くものではありません。人に迷惑をかけたり、危ないことをしてケガをしたりしなければ良しとして、ある程度の包容力を持って対応していただければと思います。
 

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。


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