Q. 人見知り、場所見知りって大丈夫?


  年長の娘。慣れた環境では自分を出すことができますが、初めての場所や人の前では親の陰に隠れてしまいます。こんな調子で大丈夫でしょうか? 小学校入学までにやれることはありますか?

YUBI先生の回答

 

 人見知り、場所見知りがある子って、せっかく遊びに出かけても、楽しくなさそうで、親としてはがっかりしてしまいますよね。でも、こんな子って比較的多くいらっしゃると思います。

人見知り、場所見知りは、いい意味でトラブルがとても少なく、基本的には心配無用(YUBI先生提供)

 かく言うわが家の8人の子も、5対3の割合で「人見知り、場所見知りがある子」の方が多いです。実際この子たちが小学校へ進学し、困ったことがあったかというと、意外となかったように思います。

  むしろ、いい意味でトラブルがとても少なかった気がします。人にも、場所にも慣れるまでは本性を出さないため、親としての心配は少ないです。逆に、人見知り、場所見知りがない子は、誰かれかまわず声をかけたり、いつも通りのお調子者がさく裂したりするため、「空気を読めない子」として、煙たがられてしまうことがあります。

 ですので、何事も一長一短があるのだと思います。過度の人見知りで、小学校に上がり、1学期が終わっても、2学期が終わっても学校になじめないのであれば、問題でしょう。

 ただ、そこまで人見知りが続く人はあまり見たことがありません。ですので、基本的には心配無用で、小学校入学までにやれることは、それほど多くないと思います。

 一般的な人見知り・場所見知り対策は、スモールステップがいいと言われています。まずは、手を振ってみよう、次にあいさつをしてみよう、それができたら話をしてみようといった感じで、できることを一つずつ増やしていきます。

 「もう年長さんなんだから!」など、年齢を盾にしたプレッシャーをかけることは、自信喪失につながり、逆効果になってしまうためNGとされています。

 

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。


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