2025年度「海の日」海上保安庁長官表彰の伝達式がこのほど、境港市佐斐神町の第8管区海上保安本部美保航空基地であり、島根県立中央病院の元医師、松原康博さん(70)=出雲市中野美保北=を救急体制維持協力者として表彰し、長年の功績をたたえた。
松原さんは岡山県出身で鳥取大医学部卒。島根県立中央病院では救命救急診療部長、医療局次長、薬剤局長などを歴任し、21年に退職した。在任中の05年から15年10カ月、海上保安庁メディカルコントロール協議会委員も務め、同庁の救急業務を支えた。
同保安本部によると、救急体制維持協力者が同表彰の対象となるのは本年度が初めてで、全国で計15人、山陰両県は松原さんのみ。
伝達式で、同保安本部の樋口則一警備救難部長から松原さんに感謝状が手渡された。松原さんは「海上保安庁の救急救命体制の維持、向上に微力ながら携わらせていただいた。(受賞は)うれしく、光栄なこと」と話した。(松本稔史)