サイバー犯罪に関するクイズに挑戦する子どもたち=大田市長久町、大田署
サイバー犯罪に関するクイズに挑戦する子どもたち=大田市長久町、大田署

 大田署がこのほど、大田市内でサイバー犯罪をテーマにしたイベントを開き、小中学生16人がゲームを交えてインターネット空間での知識や防犯技術を競った。

 青少年が巻き込まれる犯罪やトラブルは近年、交流サイト(SNS)がきっかけになっていることが多い。匿名性が高く捜査も一筋縄ではいかず、将来、捜査を担う人材の発掘の狙いも込めて企画した。

 「サイバー★バトルカーニバル」と題して、開催した。詐欺サイトの画面を再現したクイズでは、商品の極端な値引きや振込先の口座が個人名義などの不自然な点があることを紹介した。写真から撮影場所を特定するゲームでは、背景にたまたま写り込んだ情報を基にネット検索も駆使して模擬捜査を体験。SNSに写真を投稿する時は、簡単に住所が知られてしまう恐れがあることにも触れた。

 クイズやゲームは競技になっており、総合優勝した斐川西中学校3年の保科司さん(14)は「体験を通じてサイバーに興味を持った。個人情報を簡単にネットに掲載しないようにしたい」と話した。 (勝部浩文)