インドやパキスタンなどの料理を通じて異文化を理解する講座が31日、出雲市小山町の四絡コミュニティセンターであった。参加者はナンやバターチキンカレーを調理し、食を通じて異国の地への理解を深めた。
管理栄養士の園山咲子さん(42)=出雲市渡橋町=が講師を務めた。参加者は強力粉や砂糖、イーストを混ぜたナンの生地をこねた後、別室で常温発酵させた。トマトやタマネギ、鶏もも肉を煮込んだカレーは、酸味のある味わいに仕上がった。
園山さんは、パンは古代メソポタミアが発祥で、各地に伝わりながら多様な製法が生まれたことや、15世紀の大航海時代はスパイスが経済活動にも影響を与えたと解説。「人々の交流があったからこそ、私たちはおいしい料理を食べられている」と伝えた。
親子で参加した梶谷湊平さん(6)は「包丁でナンや肉を切るのが楽しかった。お母さんにまた作ってもらいたい」と笑顔で話した。
講座はコミセンなどが主催し、約20人が参加した。任意団体「いずもTogether(トゥゲザー)」の野津寛延代表によるアジア各国を旅した経験をテーマにした講演もあった。
(黒沢悠太)













