ー出雲市にはブラジルを中心に県内最多の約5千人の外国人が暮らす。近年は市内で大雨被害もあるが、災害時などの有事にどう情報を届けるのか。

 「外国人住民に情報を届けるのは非常に大切だ。防災ポータルサイトの多言語化、外国人住民対象の防災研修会などの周知に努めている。4月からは、県内で初めて多言語の防災メールの提供を開始した。登録者が少ないため、市民団体や外国人住民を雇用する事業者と連携し、登録を進めている。英語やポルトガル語、やさしい日本語を活用し、防災に関する情報を交流サイト(SNS)でも発信している」

 ー県外には、外国人が防災の担い手になっている自治体もある。

 「災害時はさまざまなことがあるので、多くの外国人に関わっていただくのが大切だ。他自治体の取り組みを参考にしながら、検討していきたい」

 ー定住してもらうためには、就職支援も必要になる。

 「転職や再就職の支援では、...