着衣のまま水に浮く練習をする生徒=松江市宍道町上来待、松江市宍道B&G海洋センター
着衣のまま水に浮く練習をする生徒=松江市宍道町上来待、松江市宍道B&G海洋センター

 松江市宍道町上来待の松江市宍道B&G海洋センターでこのほど、日本赤十字社島根県支部による水上安全法の出前講座があり、義務教育学校玉湯学園の7年生約70人が着衣水泳や溺れた人の救助方法などを学んだ。

 生徒は着衣で水中を歩いたり走ったりした後、救助を待つための泳ぎ方を習った。水面に顔だけを出し、力を抜いて手足で水をかいて最小限の動きで顔を浮かせた。初めての着衣水泳に生徒は「きつい」「難しい」と漏らしながらも集中して取り組んだ。

 同県支部水上安全法指導員の松本祥一さん(64)はズボンの両裾をそれぞれ結び、空気を含ませると浮き代わりになることや、溺れている人に浮きとしてペットボトルを投げる時は少し水を入れると飛びやすいことなどを紹介した。他の人を救助する時は「陸の上から道具を使って複数で助けることが鉄則」と強調した。

 山田勇希さん(12)は「服を着たままだと体が重くて動きにくかった。自分や他の人を助ける方法を学べたので今後、実践していきたい」と話した。

 出前講座は同校の体育教師、石倉啓順(たかゆき)さん(40)が自分の身を守るための方法について学んでほしいと依頼し、実現した。

(岩田理子)