【江津】言語発達に課題がある子や保護者を支える「江津市ことばを育てる親の会」の発足50年記念式典が5日、江津市内で開かれた。親子の悩みを共有して支え合う場としての活動の継続を誓った。
同会は1975年、言葉や聞こえ、意思疎通に課題がある児童生徒の相談指導体制の開設を願う保護者で結成した。会員は約30人。市内2小中学校を拠点とした通級指導教室の充実を求める活動に加え、同教室の担当者と保護者による悩みや進路の意見交換を図る。さらに保護者のつながりづくりや親子レクリエーション、学習会、講演会などを開催する。
記念式典で湊俊樹会長(32)=江津市二宮町=は「親の会は悩みを共有し喜びを分かち合う大切な場。連携を深め、子どもたちの笑顔と可能性を広げるために力を合わせたい」とあいさつした。会の発足時から尽力した2代目会長の坂本忠直さん(81)=同市渡津町=に感謝状を贈り、活動の積み重ねによる教育環境の改善の大切さを再確認した。
式典後は、ニットやクッキー、雑貨、綿菓子の販売、カードゲームのコーナー、音楽演奏などがあり、参加者が交流を深めた。(村上栄太郎)