島根県庁
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 島根県と松江市は13日、同市で1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。12日には13人の感染を発表し、松江市内の民間保育施設で県内23例目のクラスター(感染者集団)が発生。13日の1人は同クラスター関連の濃厚接触者。

 クラスターは職員と園児ら計9人。8日から休業し、全ての関係者の検査を終えたことから施設名は公表しない。

 12日に発表した13人の内訳は、松江市8人、浜田市5人。浜田市の5人のうち2人は、中国電力三隅発電所(浜田市三隅町岡見)のクラスターの関連検査で判明した。12、13両日の感染者に重症者はおらず、発症2週間前以降に県外移動歴はなかった。

 中国電力は13日、島根原発(松江市鹿島町片句)の協力会社社員1人の感染を発表。10日に陽性が分かった。

 13日の感染発表が1人だったことについて県感染症対策室の日野揚之・感染症対策第二グループリーダーは「8月の感染者の大きなかたまりは収束傾向にある」としつつ「県外への往来の感染リスクは引き続き高いため、注意してほしい」と話した。

 県内の累計感染者数は1521人。13日午後4時時点の入院患者は76人で、重症者は1人。確保病床(324床)の使用率は23・5%、即応病床(267床)は27・5%。宿泊療養者が15人、自宅療養者が12人。
      (多賀芳文)